くさくても犬はかわいいのに【イソジンではないうがい薬】

(この記事は2016年に書かれたものをリライトしたものです。)

イソジンうがい薬をめぐる悲喜こもごもをブツクサと書き綴ったところ、読者の方が掲示板(いまはもうなくしちゃいました)に、
「アズレンうがい液はどうですか?」
と書き込んでくださいました。アズレン、きいたことある!

  • はるか遠い昔、酷い口内炎ができた時に「お口の中が青くなってもびっくりしないでね〜」といって処方してもらった確かに青くてかわいい錠剤、そのときの説明書きの紙に「アズレン」という字を見た(そして効いたのでアズレンは神だなと思った)
  • それなりに遠い昔、まだ新宿伊勢丹の地下にBPQCがあったころ、watosaでメイクをしてもらった時につけてもらったクリームが青い色をしていて、BAさんが「これは見た目がオシャレだから着色してるわけではなく、消炎作用があるアズレンという成分がもともと青いんでございますよ」って説明してくれた(化粧をよく分かってない芋々しい10代だったので1万2000円のクリームにすっかり怖じ気づいてうわの空だったが、帰り道で「いつかの口内炎…」と思い出した)

以上がわたしとアズレンとの思い出です。うがい薬があるんだね!

株式会社浅田飴
ウイルスよりも「ウィルス」のほうが軽やかなノリでためらいなく人を殺したりしそうな気がする。

白金製薬
「パープルショット」ってちょっと昭和の歌謡曲っぽくないですか?
阿佐ヶ谷姉妹の江里子さんにかっこよく歌ってほしい。

意気揚々と買ってはみたもののなかなか記事にできなかったのは、試すのが難しかったからです。お客さんに頼もうとしても、私物を使ってもらってもいいなと思う相手って検証したいほどの口臭とかないんですよね。まあそうなるよね……。

そんなこんなでしばらく時間がかかりましたが、なんとなーくの結果を発表します。

【実験結果】アズレン神、口臭の前では無力に等しい。

ああ……民衆の嘆きが聞こえる。残念ながら、臭いについてはイソジンの方がまだましかな……?って感じでした。
添付文書を見ると、現在塩野義製薬から出ているイソジンうがい薬もカバくんの明治うがい薬も、ヨード系のうがい薬にはどちらも

【効果・効能】口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去

と書かれているのに対し、アズレン系のほうでは

【効果・効能】口腔・咽喉のはれ、口腔内の洗浄

となっていたので、ヨード系が殺菌消臭、アズレン系は消炎、って感じなのかな。
といっても、イソジンを使ってもらった方が多少ましに思えるのはあれたぶん消臭されているというよりも、あの独特な味とニオイでマスキングされるように感じるからかもしれない。そんな気がする。

ただ、お客さんの口臭には歯が立たなくても、それ以外は好きです、アズレン系。変な甘味やスースーした味が残らないし(これは個人的な好み。仕事の後ってとにかく口腔エリアに刺激を受けているので、クール感とかちょっと遠慮したい)、見た目もなんとなく清潔な青紫、ツユクサの花のような色でかわいいので。

歯医者さんでもらった「ネオステリングリーン」といううがい薬が、やっぱり色もきれい(かき氷のメロンみたいなみどり)で匂いも爽やかで刺激が少なくて好きだったんだけど、あれたしかお医者さんの処方が必要なんだよね。でも、その使用感の点ではこれらのアズレン系市販うがい薬たちも満たしてるかなと思います(入ってる有効成分が違うから、効能のことはよくわからない)。

浅田飴の方はスポイトのように一滴ずつ出せます。パープルショットの方はプッシュ式で一押し一回分、あと目盛り付きのカップがひとつついてきます。味や香りは、よ〜く口を澄ませる(って何?)とほんのちょっとだけ違う気もするけど、ほとんど同じです。どちらもメントールが入ってるけど、後に残るほどではなかったです。

かわいがってる犬が雨上がりにくさくても全然いやじゃないのに、なんで人間が臭いのはあんなに辛いんでしょう。もう、修業、耐えた秒数だけポイントがたまって幸運が巡ってくる修行と信じてがんばるしかないのかな。でもがんばって何とかなる範囲って限られてますよね。わたしの勤めてた店には「口臭が凄すぎて女の子がみんな車酔いみたいになって帰ってきて、その日ずっと体調が悪く使い物にならない」という理由で出禁になった伝説の客がいるよ……ウッウッ

むせび泣いて終わりです。

↓そのほかamazonで見つけたうがい薬たち。

興和新薬
メントールのスースー感がしっかり残ってほしい人におすすめのカエルちゃん。子どものころ薬局でマスコットもらったな。
どっちかがケロちゃん、どっちかがコロちゃん。

Weltec/ウエルテック
これも歯医者さんでよく会うね!そのたび吹奏楽コンクールのことを思い出し懐かしんでいます。
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