まだよくわからない人向け、STI(性感染症)の話

「病気のこと何も分かってないのに、風俗業界で働きだしちゃったな…」と思ってる人、たぶん、けっこういるんじゃないかなと思います。仕方がないことです。だって学校でもしっかり教えてもらえないし(わたしの時はそうでした、今はどうなのかな)、すすんで勉強することが許される雰囲気もないし、気軽に質問させてくれる人もそうそういないし、自力で検索するにもなんて入力するべきかよく分からないし、だいたい積極的に知りたくもないことをコツコツ調べてどんよりした気分になるなんて嫌だもんね。

……しかし、この件に関してはそうも言っていられません。それが分かっているから、きっといまこれを読んでくれてますよね。

それぞれの病気についてのことももちろん大事ですが、その前に知っておいてほしいことがいくつかあるな、と思いました。手探りでネットを検索すると、適当だったり大げさだったり、いいかげんな文章も出てきちゃうからです。

性感染症についてまだよくわかってないけど、知らないといけないな……と思っている人に、わたしが知ってほしい順番で書きます。

「性病」「性感染症」「STD」[*1]STD……Sexually(性的なことで) Transmitted(伝染する) Diseases(病気)「STI」[*2]STI……Sexually(性的なことで) Transmitted(伝染する) Infection(感染症)いろんな呼び名があってざっくりだいたい同じもののこと(厳密には微妙な違いがあるよ!)なので、わたしはなんとなくニュアンスで勝手に使いわけています。「性病」は古い言葉(法律が変わったことで医学用語からは消えたんだって)だけど、「性病(まがまがしく)」って言葉だけが持つあの不穏な感じ、独特すぎてあえて使いたい場面があるんだよ。[*3]この記事の最後にある「グリンスしみたら性病」というキングオブデマがそれですし、あと「俺ぜったい性病とかじゃないしダイジョーブ!(根拠:かゆくないもん)」って堂々と言う客のセリフはやっぱり「性病」だなと思うんですよね

1. どこにでも普通にあり、だれでも普通にかかる。そして普通に治せる

検査を受けたことがない人は、性感染症について多少こわいイメージを持ってることが多いんじゃないかと思います。世の中がそういうイメージをわざわざつけているので。こわいとか、きたないとか、バカだとか、だらしがないとか。
世の中ってろくなことしないな、と思います。怖いイメージのせいで人が検査に行きたがらないと余計に蔓延しちゃうのに。

実際のところ、残念だけどこの世に蔓延してます。この世にはびこっているということは、別に性風俗の世界だけにあるものじゃないということです。普通にどこでもあります。
祝福された夫婦が赤ちゃんを授かり妊婦健診で陽性が発覚、なんてこともあります。[*4]妊婦さんの3〜5%はクラミジアが見つかるそうです。東京都では1年に10万人くらい赤ちゃんが生まれるので、ざっくり計算で3000〜5000人の妊婦さんが対処しているわけです(ちゃんと治せます!)ソース:国立感染症研究所|性器クラミジア感染症とはとっても身近な病気なんですよね。すすんで他人に言うことじゃないから、そう思われにくいだけで。

そんな身近でありふれた問題なのに、いまだにへんなイメージが先行しています。
かかったら最後いずれ死ぬ(そりゃまあ全員いずれ死にますが…)とか、身体中にブツブツが出る、とか、あとよく聞く説は「かかったらもう子どもが産めなくなるんだよ」。

確かに、長い長いあいだ放っておいてしまって妊娠出産に影響が及んでしまうというのは、起こりうる話です。でも、「かかった人はもう産めない」というのはあまりに極端すぎます。そういう漠然と恐ろしく脅してくる説のせいで検査に行く足が遠のいてしまったら、本末転倒です。[*5]性感染症には妊婦さんからお腹の赤ちゃんへと感染するものがあるので、「妊娠を望む人、妊娠がわかった人はまず検査を」「陽性ならすぐに治療を」というのは本当です。たぶんこのあたりが伝言ゲーム的に変化して、脅迫めいた説になったんだと思う。さっきも書いたけど妊娠中も治療できます

極端でおそろしいウソ説に惑わされると、恐怖にすくんでしまいますよね。「どうしよう」から進めなくなって身動きが取れなくなってしまう人もいるんじゃないかと思います。不安で足止めされないためには、脅しを知識で無力化するしかありません。「どうもこうもないわ、病院行こ」と思うところまで行ってほしいです。

もちろん治せるからといって惰性の二日酔いみたいに捉えてもらいたいわけではないよ!全ての回が「かかっちゃった、おくすりのんだ、はいオッケー!」というわけにはいかないはずです(そういうノリに近いほどすんなりと事が進むこともよくありますが)。治療にちょっと手こずるケースも、ほんの少しはあるでしょう。
でも、とにかくかかったら人生終わりなんだ! というイメージだけを持ってしまい、「知りたくない、怖いから」と検査に行くこと自体をあきらめている人をたくさん見てきたので……治せるものなんだな、と知ってほしい、というか信じてほしい。そういう気持ちがわたしはとっても強いです。

2. かゆくなくても、痛くなくてもかかってる。ほうっておいても治らない

性感染症は誰でもかかる病気、たくさんの人がかかる病気です。そしてだいたいは、治せるものです。
HIVなどはまだ「治せる」と言いきってしまうと違うのでそう言えないのですが…(ただ、HIVって別格のラスボス的イメージあるけど、個人的にはその他の病気よりも別格の怖がり方をしてはいないです)[*6]完全には治せない慢性疾患で、その中で最も苛烈な偏見を持たれてきたもののひとつ……という感じに捉えています。同じような感染経路でもっと感染力が強い肝炎のほうが少し怖いかも。でもこれはワクチンがあるよ

ときどき「性病は一度かかると一生残る」という説を聞きますが、これはおそらく、血液に抗体が残ることをそう表現した結果、なんか誤解される言い方になっちゃったのかな、とわたしは思っています。
クラミジアや梅毒と戦ったことを血液が憶えている、ということであって、「残る」=ずっとかかった状態、治せない、というわけではないです。残るのは血液の記憶[*7]梅毒のことはずっと憶えていられるのに、クラミジアのことは忘れちゃうんだそうです。わたしがクラミジアなら「なんで?」って言っちゃうな
参考:シー・アール・シー|クラミジア・トラコマチス抗体の臨床的意義は?
みたいなものなので、健康上の問題や他人に移すリスクはありません。

さっきから治せる治せると言っていますが、かかっていることを自分が知らなければ治しようがないですよね。
それなのに(とくに女性は)、症状が出なかったり、出るまでに時間がかかることがすごく多い。基本ほぼノーヒント。症状が出たらむしろラッキーなんじゃないかと思ってしまうほど、出ないんです[*8]わたしの経験上も、自覚症状が出たことはほぼないです。複数の病気にかかっていても無症状なことは普通にあります。

だから、できるだけ検査に行ってほしいんです。検査して見つかれば治せるからです。何もかもまず検査を受けることから始まります。
検査に恐怖心があると日々の仕事もいちだんとストレスになるので、この仕事をある程度続ける予定があるなら、「いつもの検査」として慣れたほうが少しでも楽に働けると思います……そして回数を重ねていって日常の一部になると、気持ちも動揺しにくくなるので。
受け方の話はまた別の機会にしますね。ちなみにわたしたちが定期的に受けるオーソドックスな検査に激痛なやつとかは全然ないよ。

3. 愛は関係ない、性格も関係ない。あなたもかかるかもしれないが、あなたのせいではない

菌やウイルスは、人間を選んだりしません。インフルエンザやノロウイルスは、優しい人も意地悪な人も関係なくかかりますよね。
性感染症も同じです。他人と感染可能性のある接触をする以上なにかしらのリスクがあり、同じように過ごしていたのにかかる人とかからない人が出たりします。かからない努力はできますし、取れる対策もいくつかはあります。が、努力や工夫ごときで完全完璧に避けられるものではなく、かかったからといってその人が何か失敗をやらかしたと決めつけることもできません。かかった人がかからなかった人よりだらしないわけでもない。まして心の中の話なんてなんの関係もないです。

働いていると「キミはいい子そうだから変な病気とか大丈夫だよね?」などと言ってくる客にしばしば遭遇しますが、これは何ひとつ理解する気がないバカのセリフです。真剣に考えようとしない臆病なバカのくせに、上から目線だけは一人前のスペシャルバカです。考えることをやめて、自分の負うリスクから目を背け女の子のせいにしようとしているのです。わたしたちの可愛さや一生懸命さにすべてを丸投げすることで、「自分だけは大丈夫でしょ」という幻想にしがみついているのです。このようなスペシャルバカはスペシャルのくせに人数が多く、ちっともレアじゃないです。

まったく同じ感染対策を取りながら働いていたのならば、感染するかどうかは「いい子」かどうか、ではありません。運です。真面目かどうかではありません。運です。愛があるかどうかではありません。運です。クジ引きです。だいたいああいうバカの言う「いい子」って何なんだ。

とくに初めてかかったときは、もしかしたら少しショックを受ける人もいるかもしれません。でも、あなたの何かが損なわれることも、汚されることも、失ってしまうこともないので覚えていてください。
かかる病気と患者さんの人格や心は、関係ない。こんなの、ほかのいろいろな病気でもそうですよね。
この仕事を一生懸命やっていたら、仕方がないことです(逆に10年ノーダメージの人とかいても、いいかげんに適当にやってるってことじゃないよ。選ばれしラッキーガールも稀にいます!)。

でも、次の項目で書きますが、本当はおかしい。
こうして『風俗で働いてるんなら仕方がない』となってしまっている状況自体がおかしいです、本当は。労働に病気の危険がついてきてそれを防ぐ権利がない(もちろん完全に防ぐのは非現実的でしょうが、それにしたってこの有り様か!?という現状だから)だなんて、本来なら、他の職業なら、異常な状況です。
なのに風俗嬢ならそれもやむを得ない、当然だ、ということにされている。

ただ、その異常さへの疑問は当然として、ご自分がかかることについては、ある部分ではドライに受け止められるようになってもらえたら、とわたしは思っています。それは「汚れた体になってしまった」「取り返しの付かない傷がついた」というような錯覚に飲まれて自分を見捨てないでほしい、という意味です。その錯覚もまた『風俗嬢なら、“普通”の人と同じ権利がないのもやむを得ないよね』とする空気が作って押しつけてきてるものだから。

ここで休憩をかねて、ねこちゃんをごらんください なぜなら次でめっちゃおこるから

4. 病気の知識を得ると同時に、自尊心を守る練習が必要

性感染症は、いちおう、予防をすることができます。「いちおう」というのは、この仕事をしていると、上で触れたとおりそれが現実的ではないからです。
予防するにはどうすれば? といったコンテンツはすでに世の中にたくさんありますが、そういう場では基本的に「不特定多数との性行為をしない」というお答えが用意されていることがほとんど。そりゃそうでしょうね……と思うことしかできませんよね。
不特定多数と接触するのはもう仕方がないとしても、それでもできる限り安全性を保つ方法はあるはずです。オーラルセックス[*9]口や舌と性器がふれあうプレイのことですでもコンドームを使ったり、デンタルダム[*10]ラップみたいなやつですを使ったりという方法がありますし、何よりも、働く人だけでなく遊ぶ人も性感染症についての知識を身につけ、必要に応じてきちんと検査を受ければ、感染のリスクは少なくとも今よりはずっとずっと下げられるはずです。
でも、現在この業界はそういうふうにできていない。

それどころか、病気になったと伝えたら「ってことは、生で本番やらせたの?」などと言ってくる客、客どころかスタッフまでもが存在する(最低!)のが現実です。大問題ですしまじで心底むかつきます。自分の身を守るために病気のことについてがんばって勉強すればするほど、知識をつければつけるほど、自分が自分に何もしてやれないこと、無知で無神経で変わる気のない人がたくさんいること、そんな人たちの手によって業界が動いていて、運命を握られているのだと知ることになります。
働く主体であるはずのわたしたちが安全を望んでいても、客の大部分がそれを望まない、もしくは関心すら持たないために「風俗で働いてるんなら仕方がないことだね」で済まされている。あるいは、無関心というわけではなく諸々知ってはいるけれど、その上で「風俗嬢ごときに『安全』など贅沢品、必要ない」とされている場合もあるかもしれません。
なんにせよ「この仕事を選んだあなた自身の責任ですよね」と言っておくことですべてをこちらのせいにし、自分たちには落ち度がない(という気分の)ままでいられるわけです。その愚かさは自分の身体もリスクに晒すことになると理解していないのです。

そうして現状では「仕方がない」が世の中の総意となっています。全員でやれば手が届くはずのせめてあと一歩の安全が、まるで身の丈に合わない贅沢で非合理的な望みかのようにされている。それはもちろん悲しいことです。自分を大切にすることが阻まれすぎていて、ばかばかしくなってしまう。この仕事を選んだ自分のせいかと思いたくなってしまう。自分を大切にできない道を自分で選んだのだ、と思わされると、日々のちょっとした疲れなども大きいダメージとなって心を削り、自分への愛を奪われてしまいます。いちばん奪われてほしくないものなのに。

それでも、知らないよりも知っている方が絶対にいい。知ることでしかやっぱり自分を守ってあげられないのも確かだから。傷つきながら、それを上回るパワーを手に入れていくしかない。こうして文字で言うのは簡単だけど、実際はとても難しいことだと思います。難しいことをやってくださいと言うのはすごく心苦しいのですが、がんばってほしい。ひとりじゃないから。

メンタルが厳しいときは、せめて同じ思いをしている人がいるって心のどこかで思ってください。話せる同業の人がいたら、SNSでいいので気楽にたくさんグチを言い合ってください。 [*11]聞いてくれる人が誰もいないと思うときはわたしに送ってください。シェアしてみんなで文句を言いましょういつか世の中が少しずつでも変わってくれるように、わたしは自分についている比較的信用できるお客さん(そう、「見込みのあるお客さん」という登場人物もこの世にはいちおう実在します。ただその性質上まったく目立たないです)とセクシュアルヘルスについての込み入った話をしたり、こんな文章を書いたりしています。世の中のやらかしてきた様々なことに困らされて迷惑しているけれど、わたしもいちおう世の中の一部ではあるので。

5. まちがった情報も多いので、ちょっと疑っていこう

性感染症と同じくらいはびこっているのが、性に関するデタラメな知識や俗説です。こと性については世の中がよくないイメージをセットにすることによってまじめに真相を知ろうとしたり話し合ったりする姿勢を封じているため、デタラメが生き残りやすいのではと思います。
(このページは世の中へのダメ出しばっかりだな……世の中が余計なことばっかりするからだぞ……)

古くは「事後にコーラで洗うと妊娠しない」なんていうのがあって、昭和(たぶん)から伝わる避妊都市伝説の代表作だと思ってたけど、これっていまでも有名なのでしょうか。
そしてさっさと都市伝説にしたい筆頭、早く伝説になれよオラと思っているのが「性病の客はグリンスで洗うとしみる(ので、判別できる)」です。もうね、いまだにドヤ顔でこれ言うスタッフが消えないのは一体どういうことなのか。とにかくウソだよ。完全にウソ。グリンスで洗ってしみるということは、傷がついてる、ってことです。それだけの話です。確かに股間に傷があったら要注意なのはそれは全くそうなんだけど、これがお手軽な性病判別法みたいに語り継がれてるのがやばい。性病じゃなくても傷や炎症があればしみるし、皮膚や粘膜にちょっとの傷も炎症もできない性病なんて、いくらでもあります(むしろそっちが多い)。

この世にはさまざまなウソやデマ、悪気はないけど一切正しくない情報、はたまた悪気しかない捏造物語などがわんさか溢れています。すぐに「いやおかしいし(笑)」とつっこめるレベルのものだけでなく、つい信じそうになるリアルなものや、そもそもの話が難しいものもあるから、どれがどの程度デタラメかを判別するのは難しいことです。
だからちゃんとしたお医者さん(……とか言うとね、ちゃんとした医者の見分け方って何なんということになってしまうけど、あきらかに非常識な医者というものも実際いるときはいるので、そう書いてしまったよ)[*12]超絶残念なことに、セックスワーカーに辛く当たったり説教風味で適当なことを言う医療者というものが、高確率ではないものの確実にいます(それこそ「そんなことしてると将来赤ちゃん産めなくなりますよ〜」とかね)。絶滅してほしいですね。以外の言うことを、あまり最初からまるごと信じこまないようにしてください。

と書いてはみたが、そうなるとまず医者でないわたしがこんなものを書いてるのが大矛盾で……(もちろんできるだけ気をつけているし、具体的なことは「医療機関が発信していて、それを誰でも確かめることができる」情報だけ書こう、と思ってはいますが…)。

でも、誰かからの「〇〇をするな」や「〇〇をしなさい」という言葉に気持ちが焦ってしまうようなとき、いきなり全てを信じて言う通りにはしないぞ〜。といったん落ち着くクセをつけると、人生なにかと命拾いをすることがふえます。これはほんとです。真実かどうかの根拠を確かめるのは素人にはとても難しいけど、せめて「この人はどんな人?」「同じことを言っている人はいる?」「他にはどんなことを言ってる?」「何のためにこのことを広めてるぽい?」あたりから見ていくといいのかな。そして何もかもをひとりだけで判断しなくてはいけないと気負わず、迷う時はみんなでシェアしてみてもいい。オープンなSNSなどでは、思わぬところから有識者のアドバイスが聞けることもあります[*13]とはいえ信頼していい有識者かどうかの見極めがまたも発生する場合があるな、と新型コロナの件で思い知りました。なんとも、どうしたらいいんだろうね……

道のりは険しいですが、なんとかみんなで命拾いしていきましょう。どんどん拾おう。ちょっと慣れたら声出し合っていこう。ひとりぼっちで悩むべきことは何もないと覚えていてください。何度もいいますが、病気はこの仕事の罰ではありません。

以上、性感染症について知る前に知っておいてほしいことを5つ書きました。
病めるときも健やかなるときも、できる限りあなたがあなたに愛されますように。

cover: Jess Foami from Pixabay
kitten1: Dim Hou from Pixabay
kitten2: Aaron Amat from Burst

References
1STD……Sexually(性的なことで) Transmitted(伝染する) Diseases(病気)
2STI……Sexually(性的なことで) Transmitted(伝染する) Infection(感染症)
3この記事の最後にある「グリンスしみたら性病」というキングオブデマがそれですし、あと「俺ぜったい性病とかじゃないしダイジョーブ!(根拠:かゆくないもん)」って堂々と言う客のセリフはやっぱり「性病」だなと思うんですよね
4妊婦さんの3〜5%はクラミジアが見つかるそうです。東京都では1年に10万人くらい赤ちゃんが生まれるので、ざっくり計算で3000〜5000人の妊婦さんが対処しているわけです(ちゃんと治せます!)ソース:国立感染症研究所|性器クラミジア感染症とは
5性感染症には妊婦さんからお腹の赤ちゃんへと感染するものがあるので、「妊娠を望む人、妊娠がわかった人はまず検査を」「陽性ならすぐに治療を」というのは本当です。たぶんこのあたりが伝言ゲーム的に変化して、脅迫めいた説になったんだと思う。さっきも書いたけど妊娠中も治療できます
6完全には治せない慢性疾患で、その中で最も苛烈な偏見を持たれてきたもののひとつ……という感じに捉えています。同じような感染経路でもっと感染力が強い肝炎のほうが少し怖いかも。でもこれはワクチンがあるよ
7梅毒のことはずっと憶えていられるのに、クラミジアのことは忘れちゃうんだそうです。わたしがクラミジアなら「なんで?」って言っちゃうな
参考:シー・アール・シー|クラミジア・トラコマチス抗体の臨床的意義は?
8わたしの経験上も、自覚症状が出たことはほぼないです
9口や舌と性器がふれあうプレイのことです
10ラップみたいなやつです
11聞いてくれる人が誰もいないと思うときはわたしに送ってください。シェアしてみんなで文句を言いましょう
12超絶残念なことに、セックスワーカーに辛く当たったり説教風味で適当なことを言う医療者というものが、高確率ではないものの確実にいます(それこそ「そんなことしてると将来赤ちゃん産めなくなりますよ〜」とかね)。絶滅してほしいですね。
13とはいえ信頼していい有識者かどうかの見極めがまたも発生する場合があるな、と新型コロナの件で思い知りました。なんとも、どうしたらいいんだろうね……
I