(この記事は2016年に書かれたものをリライトしたものです。)
わたしが今までに働いたお店は「パンツスタイルは不可、あとは各自常識の範囲内でよろしく〜」程度のところが多かったんですが、服装に関して細かい決まりがきっちり決まっていたこともありました。スカートの丈とか、ネイルの色とか。ひとつひとつ読んでいくと、いやナチュラル清楚売りの店に面接に来た時点でそれ系の人はなかなかいないのでは……ってものも中には紛れてた。「舌ピアスNG」とか「メンズアクセサリーNG」とか。でもわざわざ服務規定として書かれるといちおう読んじゃうし、「あっハイわかりましたすいません」みたいな、うーんなんていうのか管理? 管理をされても当然っていう雰囲気? に不思議とさせられてしまうんですよね。それが先方の作戦だったのかも。油断ならないな!
「アクセサリーをつける際はメッキの安っぽいものは避けましょう」みたいなくだりを読んだ時にはさすがに立ち止まり、そんなこと言うんなら18Kや24Kをパカパカ買えるほど稼がせてくれんだろーなコラ?あぁん!? と負の感情がボコボコ湧きました。「あぁん?」の表情を練習したい。近藤春菜ちゃんが幸楽じゃねーよって言い始める瞬間みたいな顔。
アクセサリーはさておき、仕事用の洋服の選び方ってけっこう考えるところが多いと思うのです。店のルール内におさまることはもちろん、他にもいろいろ備えていてほしい条件がある。
- 脱ぎ着がしやすい(小さなボタンがいっぱい付いていたりすると時間がかかるし、お客さんに脱がせてもらう……脱がさせてあげる? にも相手の気性によってはイラついて乱暴になる恐れがあるため)
- ある程度脱がせ方の見当がつく(自分が脱がせなくては気が済まないにもかかわらず「わからない」と言えない幼稚な人物であった場合、力任せに布を引っ張ってしまう可能性があるため)
- あまりにも繊細なつくりではない(上記のような理由で破損するおそれがあるため)
- 高すぎない(万が一上記のような理由で破損した際にあきらめをつけるため)
- シワになりにくい(どんなに気をつけて座っても仕事が始まれば押し倒されるため)
- 手軽に洗濯でき、洗うことによるダメージが少ない(汚れた手などで触られる場合もしばしばあるため)(これ大事!)(心理的に汚れたと感じる場合を含む)(タバコなどの臭いも絶対につく)
……もうね、ほんと洗いたい。服洗いたい。洗いたすぎる。まじでさーこっちがまだ着衣なのに素早くパンツおろして抱きついて擦りつけて来る人なんなんだろ、なんなんだろうね? おわかりのこととは思いますが特定の部位から特定の体液を分泌している状態のことです。ああああああ今すぐ洗わせろ!!!と暴れ出したい衝動を抑えながら「衣服カラ菌ハ感染シナイ……」とか「服ノ汚レデ死ンダ人間ノデータハアリマセン……ピピピピ……」と謎のロボとなって自分をなぐさめるしかないのです。
仕事中についてしまったタバコなどの臭い対策は、消臭とシワ取りのミストみたいなのの携帯用を持ち歩いています。
といっても脱いだ服にスプレーしてていねいに吊しておくなんてなかなかできないから、シワの件については正直気休めにもならないんだけど。
それにしても「タバコ吸わない子で」というオーダーで行った仕事なのにお客さんがパカパカ吸っていることが稀にあるのはありゃあ一体どういうことなんでしょうね。
本当は、脱いだ服や下着にタオルを掛けて防御とかできればいいんだけど。いつもそうもいかない。
あとそんなヘビースモーカーの人に当たったらたぶん普通に髪がくさい。いや、髪用のスプレー的なものも使うけど、限界というものがある。家に帰ると想定の範囲を超えて自分がくさくてびっくりする日がありませんか……わたしはあるよ……。
持ち歩くとなると、ちょっと見た目のダサくないやつがいいなとか思うのが人情ですよな。
下に行くにつれてお値段が高い。おしゃれ代かな。
携帯用は割高なので、使い終わったらおうち用のを詰め替えてます。
洗濯の排水と一緒に日々いろんなものを下水道に流してがんばっていきましょう。ザバザバ。