怖いんですけど!?「○○さんは『探す』を使って、あなたとの位置情報の共有を求めています」

8月も終わってしまいますね。みんなどうしてますか、元気ですか。
まだまだ暑いので、今日は本当にあった怖い話をします。涼んでいってください。わたしは最近ろくに仕事をしておらず、収入と接客ストレスが激減して不思議で不安定な平穏を味わっているところなのですが、それでもお客さんがらみで少々怖い思いを久しぶりにしたので、その報告です。

それは夏のある日、この前のことじゃった。

突然iPhoneに不審な通知が

Gmailのアドレスに、パッと見ただけでいかにもやばい件名の新着メールが届いたのです。

「探す」からの通知が届いたメールボックス

件名「○○(男性のフルネーム)さんは『探す』を使って、あなたとの位置情報の共有を求めています。」
はいこわい即こわい。しかもこのぴえんの下にある名前、(この時点では)一切心当たりないの。やば。お客さんなのはわかるけど誰だかわかんない。
まあとりあえず誰であろうとそんなの求められても困りますので、やだな……と思いながら開きました。

「○○さんがあなたとの位置情報の共有を希望しています。」

(コワイドットコムになっているところは実際にはicloud.comです)
怖山誰男、やはり誰だかわかりませんが「iPhone全く使いこなせてないし何するアプリかも意味わからんけどノリと勢いでガンガン操作」または「人との距離感の認識がやばい、かつ下心がすごい」のどっちなんだろう(どっちもやだ)。

これって何?なんで来るの?

これの正体は、iPhoneにデフォルトで搭載されているアプリ「探す」の機能のひとつです。
iPhone(iPadでも可)を使っている家族や友達と事前に設定しておけば、お互いの居場所を確認することができます。そう、あくまでも「事前の許可」が必要。つまりあのこわげなメールが来たというだけでは、あなたの位置情報は渡されていません。無事です。許可しなければいいのです。無視していいです、ていうかこのメールが来たらいったん完全に無視してください!(理由は後述)

ちなみにこの機能、GPSがなくてもWi-Fiやら駆使して現在地を割り出すらしいです。すごい、けどだから怖い。

設定を確認しておきましょう、平和なうちに

あのメール、来るとそこそこ「ヒッ」てなります。念のためになにごともないうちに、自分の設定がどうなっているか見直しておくと安心です。

以下、iOSのバージョンなどの違いで完全に同じ画面ではない場合もあると思います。
わたしが試したときのことをありのまま書きますが、どこまで再現性があるか分かりません(いつ誰がやっても同じになる保証はないです)。

まず「探す」アプリを開きます。

使わない人は全然使わないと思うので、後ろのほうに隠れちゃってるかも。

だいたいの人はこんな感じのはず。右下の「自分」をタップ。

ここのスイッチが両方オフになっていればひと安心です。(この赤いバッジがなんで出てるのかは謎。こわ。)

できれば「デバイスを探す」もときどき見て、自分の知らないものが混ざっていないか確かめるとさらに安心。

そしてこのアプリを使う予定がなければ、「設定」→「Apple ID」→「探す」で位置情報の共有をオフにしておきましょう。

もしあのメールが来ちゃったらどうすればいい?

メールの中央にある【リクエストを表示】。これをタップして、なんらかの「拒否/許可」みたいな画面にいってきっちり拒否の操作をするべきなのでは……!? って気分にさせられませんか? あの画面。

これ。
でも、おすすめできない理由を書きます。

そこ、押しちゃダメ → 相手にいらん通知が行ってしまうかも

もう1台iPhoneを持ってきて、お客さんのものに見立てて実験してみたんです。

客iPhoneの「探す」アプリから、宛先にわたしのメールアドレス(Gmail)を入れて送信。
すぐにわたしのiPhoneにさっきと同じようなメールが届きました。
そして、画面中央の「リクエストを表示」をタップしてみます。
すると、お客さん側の画面には——

え? なにこれ?
あ、この通知センターの向こうに見えてるおでこは千鳥のノブさんです。
さてこれをタップして開けてみると…………

おいこらAppleこら!!!!!!なに堂々とApple IDバラしてくれちゃってんだこのやろおおおおお

このような理由で、「リクエストを表示」をタップはしないでほしいわけです。
タップしただけでは、位置情報の共有は許可されないんです。そこは大丈夫なんです。なのに、いきなり相手にApple IDが表示されちゃうんじゃダメじゃない? めちゃめちゃダメじゃない?
なんでこんなことになるの!?

あれ押しちゃダメなのはわかった、じゃあどうする!?

(お客さんにiCloudメールを教える人はそういないと思うので、Gmailなどのアドレスを教えていた設定でシミュレーションしますね)

まず落ち着いて、「『リクエストを表示』は押さないぞ!」と気をしっかり持ち、メールソフトを閉じましょう。そして「探す」アプリを開きます。
(注)まるで別のお客さんがひとり既に登録されているかのような画面になっていますが、これはわたしの母のアカウントです……ややこしくてごめんね。

「この人はあなたと位置情報を共有しています。あなたの位置情報も共有しますか?」
ときかれます。
はいここで「キャンセル」を力いっぱいタップ!

するとこのようになります。お母さんの下に出現したのがお客さんです。
(怪しい客が高輪ゲートウェイ駅にいるかのようになっちゃってますが、画面は架空のものです)
見えてますね、客の現在地。見たくもない居場所が見えてしかも動くんですよ。気持ち悪いですよね。
ただ、さっきキャンセルをしたので、あなたから客の現在地が見える、というだけです。一方通行なんです。客側にはあなたのアドレス(あらかじめ教えてあったもの)と、この人あなたが見える状態ですよ、という表示がされてます。なにもかもキャンセルさせてほしい……。

この「あなたの位置情報を見ることができます」って言い方もちょっといやだよね。思い込みの激しい人だと変に刺激しそうで心配です。こっちは見たくなんてないのに!

不快と不安をこらえ、なんとかするしかない

この画面では客のアドレスと現在地がこちらの画面にバッチリ出ていますが、あちらが下心なく勢いで操作したタイプだった場合「あれ?これいじっちゃダメなやつかも、俺やらかしたか!?」と気づいてくれて取消操作を行えば、画面から消えてくれます。リクエストの通知にこちらが気づくまでに時間が経っていれば、もう相手はとっくに撤回していていない、ということもあると思います。そうなれば一応グッドエンドです。
でももしまだ表示されているのを見てしまったら、待たずに自分で消しちゃいたいよね、見たくないもん。相手を削除すると、相手の画面からこちらのアカウントも消えます。つまりそうしないといつまでも相手の画面に自分の連絡先が「位置情報を見ることができます」というメッセージとともに存在し続けます。
相手が下心タイプやストーカータイプだった場合は「ああ、あの子消したんだな(一度は見たんだな)」という情報を与えてしまって不快かつ不安ですが、もうこれはどうにもならない気がする。いいアイデアがなにもありません。だいたいこのアプリ、相手から位置情報共有をリクエストされた時点でもう気持ち悪い思いをせざるをえないんですよ!こっちの位置情報そのものを与えないなら安全では? とは思えないんだ、知りたくもないことを同意なく見せられるというのも、被害のひとつだと思うから。
左にスワイプして、ゴミ箱です。さようなら。

まとめ

  • 通知がきてもあわてなくてよい。落ち着こう。
  • メール内の「リクエストを表示」は決して押すべからず
  • なにごともないうちから、ときどき設定の確認をしておくと安心。

こういう分野は「便利なモノはどんどん作ってリリースしますよ!影響を受けたくない人は自分であらかじめ防御しといてね!」という自己責任ベースで成長している面があるように思います。目まぐるしく日々進化していて、どんどん新しいメリットとリスクが現れちゃう。気が抜けないですね……あーあ。みんなで声をかけ合って知らせ合って、がんばるしかなさそう。
少しずつ助け合っていけるといいです。

ちなみにこの機能、ストーカー誘発デンジャラスアプリにも見えますが、お散歩からなかなか戻ってこない母上様にLINEをしてももちろん既読など一向につかないとき、位置情報見たら行きつけの眼科にいると判明、そういえば緑内障の目薬減ってたな〜ひと安心!
みたいな、すばらしく有意義な使い道もあります。実はわたしもしっかりお世話になっています。
恩恵を受けているので言いにくいけど、それにしてももう少し分かりやすく作れないものなのかな。見るからに悪用できやすいアプリなんだしもう少しなにかなかったのかな。とにかくApple IDがあんなふうに出ちゃうのがなんなんですか!?!?

誰山とは誰だったのか?

ここから時間のある人だけ読むエリアだよ。
今回わたしがこのメールを受け取ったのは、「やむを得ないときお客さんに教える専用」として使っている、お店にも伝えたことのないアドレスでした。なので、もはや記憶からも消えたほど過去の、たいしたやりとりもしていないお客さんの中のひとりなんだろうな……と過去の接客記録を見返していたら、
いた。
いたよ。

彼は4年前にわたしを指名し、連絡先を教えろと言い、断ろうとすると「年寄りだからってバカにするのか」とゴネまくった推定70歳前後の客でした。「神楽坂でいいワイン飲ませてやるよ」を何度も繰り返していました。次の予約が迫っていたため丁寧に対応する余裕がなく、もういいやとGmailアドレスだけ教えたんだった。
そしたら次の日店に電話してきて「昨日教えてもらったアドレスが見たことないやつ(たぶんドコモでもauでもソフトバンクでもない、ってことだと思う)だった。これじゃ俺が受信できないじゃないか(ガラケーだから)お前ら何とかしろ!こっちは金払ってんだぞ!」とスタッフに迫ったらしかったです。困ったもんだよ。自分からは送れる、というのも知らなかったのかな。

再指名の上で話してもらえればホワイトリストの設定くらいしてあげたかもしれないけど、そうしないでスタッフに無理を言うってことはつまりもうこれ以上は1円も使いたくないってことでしょうから、メールのやり取りなんかしたらどうなるかは分かるよね……しかもプレイもきつい系だしね……というわけで、そっとなかったことにさせていただきました。会ったのが1度だけでメールもしなかったから、すぐにはピンとこなかったんだね。店からも特におこられず(連絡先の交換は禁止ですが、一癖ある客だと身をもってわかったので何も言われなかったんだと思います)、案の定再び店を使ってくれることもなく、それっきりでした。ご存命であったとは何よりですな。

こういう経緯のあった人なので、iPhoneの機能やシステムを熟知した上で今回のこれをやったわけではないだろうとは思う。きっと自分が何をしたのかも正確に把握していないんじゃないかと想像します。
でも、位置情報のリクエストは「電話帳から一括送信」などはできず個別に選択するしかなかったので、わたしのことを覚えていて、何かあわよくば的な期待を持って操作した可能性もある。
(誰か知らんけど源氏名だからどっかの女だな、んじゃとりあえず送信っと!って感じだった気も大いにしますが)

だけど、具体的になにかの被害に遭うような危険はないとわかってはいても、気持ちが悪いことに変わりはないです。ああ、このおなじみの感情……。

それにしてもあのガラケーも満足に操作できてなかった人がiPhoneにしたんだなあ。ガラケーとスマホ両方持ってるお客さんもほとんど見なくなったし、こんな状況にあっても世の中は進んでいるんですね。

パナソニック(Panasonic)
お客さんが2台持ちしてたガラケーといえば全部こんなデザインばっかじゃなかった? と思っていたら、これが「パナソニック製の携帯電話で、FOMA契約ができる最後のガラケー(2015発売)」だったんですって。時代の終わりを飾る品だった。それなのにAmazonでは「この商品には新しいモデルがあります」と言われてしまっている上、新モデルとして紹介されているのは携帯でもスマホでもなく、なぜか浄水器。なんでよ。
I footnotes
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