相棒への不満 -2-【キッチンタイマー】

(この記事は2017年に書いたのをリライトしたものです。)
2022.03.05 リンク切れを修正しました

〜前回のあらすじ〜
まともなタイマーを支給してくれない店に業を煮やした「制服イメクラ・池袋パネマジ女学院」(仮称)のコンパニオンたち。われわれが一日に2000円も払っている『雑費』とやらはならば一体何に消えているのだ!?店長の胸ぐらを掴んで問いたい思いをそっと胸にしまい、駅前の家電量販店へ乗り込んだのであった。

YAZAWA
昔は色違いで白とピンクもあった。ピンクは4桁、つまり9999分(6日22時間39分)までいけるすごいやつだった。赤は99分までと思われていることがあるが、実は3桁打てる。999分。十分すぎ。

今いちばん多く使われてるタイマーってこれじゃない? と勝手に思ってます。やっぱテンキーだよ、テンキーってすばらしいよ。かわいいし。分単位しかセットできない(秒の概念はない)ので、ゼロを押さなくて済むのもいい。だめになっちゃう時はたいていスタート/ストップボタンから効きが悪くなります。あとヘタが取れる。ある日ぽろっと取れる。一気にいちごアイデンティティが損なわれて残念なムードをまとった物体になるので、やさしく扱いたいものです。あとこれ地味に3ケタ打てるから実は999分までいけちゃう。そんなにいらないけど。

ドリテック
今もう売ってないと思うけど、これと同じデザインでもっと細長いものもよく使った。

これもけっこう見かける。このタイマーのすばらしいところは、裏面に音量スイッチがあり3段階から選べるというところです。大中小ではなく大小無です。無がよい。
サイレントにすると操作音も鳴らない(小さなランプが光るだけ)ので、小さなバッグしか支給されず常に荷物がぎゅうぎゅうな場合でも歩く拍子にピッピピッピと鳴らさずにすむし、お客さんと接していくうちに「あ、この人10分前のアラームじゃ厳しいな…」みたいな悲しい予感に至った際、そうっとこっそり打ち直すという技もやりやすいです。

ただね〜ただね〜……このシリーズ、設定時間の10分前と5分前に二度も短いアラームが鳴るようになってて、その機能をオフにできないんです。あってくれていいときもあるんだよ、でも、いつもじゃない。いらないときは超いらない。これさえ切り替えられれば最強なのに!!惜しいよ!!
ドリテックってそうなんですよ、テンキーつけたらプレアラームもつけちゃる、みたいなとこある。

じゃあ他の会社なら、なんかもっとちょうどいいやつあるかな〜と思って2大メーカーのもうひとつ、タニタを見てみるじゃん?

TANITA
いい商品なのだが、わたしの用途と合わない。もうしわけない。見た目シンプルでいいんだけどね。

パッと見た感じすごくいいんですよ、操作音も鳴らない。ただ、アラーム音がうるさいの。単純に大音量なだけじゃなくて、人が「わあ!」って感じるタイプの音なんです。やかましいのよ。それは決して短所じゃなく、ざわついた厨房などで使うには絶対にこれくらいあった方がいいと思う。だからタニタは悪くない、こっちが静かすぎる場面で使ってるだけで……。
あとボタンの素材がゴムなのがなんかやだ。押した感じがたよりなくって。

結局、大きな不満も支障も全然ないけど、でも、これ大好き!ってものにもいまだに出会えていません。そんなものなのかもしれないけど。

タイマーのかけ方ってきっとすっごく人それぞれだし、同じ人でもその時々、お客さんやシチュエーションによっていろいろですよね。プレイの時間配分のカンみたいなもの、本当にそれぞれ違う。自分なりのやり方って、どんな風にみつけていったのかももう覚えてないけど不思議と染みついてて体内時計が育ってる。それでも!タイマーは相棒。
いつかめちゃくちゃにしっくりくるタイマーに出会ってみたいな。

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